Vivid Audio | GIYA Series 2
スモールボディ & ワイドサウンド
GIYA G3-S2
GIYA Series 2 Loudspeaker System
ローレンス・ディッキーは G1 の容積を半分まで減らした G2 を完成させましたが、ヨーロッパやアジアの国々、とりわけ日本おいてはさらなる小型化を求める声が多くあがりました。その声に押されて GIYA の素晴らしい性能をより多くの方に届けるために、設計者ローレンス・ディッキーは G2 よりもさらに小型のモデルを開発することを決意いたしました。
前作 G2 の設計段階で、ウーファーのサイズとキャビネット容積のバランスがアブソーバー・チューブを正確に動作させるための鍵であることを設計者は掴んでいました。従って、更に小型のスピーカーとするにはウーファーのサイズをさらに小型化すればよいわけです。G3 の完成の決め手は、小口径のウーファーながら十分な低音再生能力を持つウーファードライバーの開発にかかったのです。
超ロングストロークを誇る新設計のウーファー
GIYA G3 の外観を見ると、ウーファーの口径が想像以上に小さいとお感じになるかもしれません。キャビネット容積の目標を GIYA G2 の半分にしてシミュレーションすると、十分な低域特性を得てかつアブソーバー・チューブを正確に動作させるにはウーファー口径を 19cm 径とする必要があることがわかりました。
G3 用に新開発されたウーファードライバー C135 は、口径 19 cm と小ぶりではありますが、使用している磁気回路は G1 用の C225 ドライバーと全く同一です。大口径ウーファーに使用する超強力な磁気回路を使用して磁束ギャップ長をさらに十分長くすることにより大振幅時のリニアリティを保証しています。また磁束ギャップ長が十分に長いということはボイスコイルの冷却効率を上げることにも寄与しています。ボイスコイルの温度飽和によるリニアリティの悪化という問題は、比較的放置されがちな要素ですが、ローレンス・ディッキーはこの問題を重視しており、この C135 ドライバーでも冷却効率を最重要視したシャーシ設計を行っています。これにより極めてリアルなダイナミックレンジを確保するとともに、大口径 C225 ドライバーと同等の耐入力特性(800W)を実現しています。
最適化されたアブソーバー・チューブ
G3 の特徴的な部分は、Mid-Low と Woofer のアブソーバー・チューブ形状です。Mid-Low のチューブの先端が Woofer 用チューブの先端に入り込んだ形になっており、また G1、G2 と比較してチューブ全長が少し短いように見えま す。G1 , G2 の開発時まではチューブアブソーバーのテーパー形状は均一(断面が円形)という条件でシミュレーションを実行していましたが、G3 に開発時には、複雑な3次元形状でのシミュレーションが可能になり、その最新ソフトを使用して解析した結果、中間部の断面形状を3次元的に変化させることにより、より効率的に消音できることがわかりました。G3の Mid-Low では、チューブの中間部を縦長の楕円形状に変化させることにより十分な消音効果をあげてい ます。Mid-Low のチューブは Woofer のチューブを貫通している構造ですが、この3次元形状により Woofer チューブのエアフローを妨げないという利点もあります。
キャビネットに振動を伝えない、リアクションキャンセルマウント
VIVID Audio では低音部を受け持つウーファーを必ず2個1組で使用します。2つのウーファードライバーをキャビネットの対向する両面にマウントし、2つのドライバーを太い金属製のシャフトによって強固に固定します。対向面にマウントされることによりそれぞれのドライバーがキャビネットに及ぼす力を見事に相殺いたします。この見事なアイデアのおかげで VIVID Audio のスピーカーは重くて頑丈なキャビネットを必要としません。
すべてのドライバーユニットはローレンス・ディッキーの設計により自社製造
VIVID Audio の製品に使用されているすべてのドライバーユニットは、ローレンス・ディッキー自らが設計した自社製造のオリジナルドライバーです。スピーカーシステムをまとめ上げるエンジニア自らがドライバーユニットまでをも設計することが 他社には無い VIVID Audio ならではの強みです。
スペック Technical Specification
システム構成
4 ウエイ 5 スピーカーシステム
エンクロージャー
グラスファイバー強化樹脂
中心に軽量発泡樹脂を挟んだ3層サンドイッチ構造
スタンダード・キャビネットカラー
ピアノ・ブラック / パール・ホワイト
モナーク・パープル
特注色(オーダーカラー)も可能
ドライバー
ツイーター
D26S - 26mmドーム + アブソーバー・チューブ
ミッドレンジ
D50S - 50mmドーム + アブソーバー・チューブ
ミッドベース
C125S - 170mmコーン + アブソーバー・チューブ
ウーファー
2 x C135 - 190mmコーン
( 1 x リアクションキャンセル・ウーファー )
スペック
能率
87 dB / 2.83V rms / 1m
インピーダンス
6Ω nominal、4Ω minimum
周波数帯域
33 Hz - 36 kHz(-6dB)
高調波歪み率
< 0.5 %(全帯域) クロスオーバー周波数
220 / 880 / 3,500 Hz
最大許容入力
800W
寸法
製品寸法
1161 (H) x 341 (W) x 578 (D) mm
製品質量
40kg(1台)
システム構成 | 4 ウエイ 5 スピーカーシステム |
エンクロージャー | グラスファイバー強化樹脂 |
スタンダード・キャビネットカラー | ピアノ・ブラック / パール・ホワイト |
特注色(オーダーカラー)も可能 | |
ドライバー | |
ツイーター | D26S - 26mmドーム + アブソーバー・チューブ |
ミッドレンジ | D50S - 50mmドーム + アブソーバー・チューブ |
ミッドベース | C125S - 170mmコーン + アブソーバー・チューブ |
ウーファー | 2 x C135 - 190mmコーン |
スペック | |
能率 | 87 dB / 2.83V rms / 1m |
インピーダンス | 6Ω nominal、4Ω minimum |
周波数帯域 | 33 Hz - 36 kHz(-6dB) |
高調波歪み率 | < 0.5 %(全帯域) |
クロスオーバー周波数 | 220 / 880 / 3,500 Hz |
最大許容入力 | 800W |
寸法 | |
製品寸法 | 1161 (H) x 341 (W) x 578 (D) mm |
製品質量 | 40kg(1台) |