Ypsilon | Monoblock Power Amplifier

Ypsilon Aelius 2 Mono SE

Monoblock Power Amplifier

過不足のないパワー、精緻なディテイル表現、透明な空気感!

半導体、真空管、トランスなどのオーディオデバイスと電気回路を知り尽くしたYpsilon が、自身の知識と経験を全て注ぎ込んだパワーアンプです。フラッグシップ Hyperion と同じ回路構成を採用しつつも、それを実用的なサイズにまとめることに成功いたしました。Hyperionと比較すると出力値こそ 200W(8Ω) と小ぶりですが、スピーカー駆動力は引けをとりません。

真空管による入力段とMOSFETを使用した出力段で構成された2ステージ・ハイブリッド構成

Aelius 2 Mono では 真空管回路の入力段とMOS-FETプッシュプル動作の出力段を持つハイブリッド構成で十分なスピーカー駆動力と 200 W の出力を実現しています。ソース信号を受け止める入力段には、数多の真空管を試聴した結果、Siemens社のEC8010を選定。EC8010をAクラス動作させることでソース信号のディテイルを余すところなく表現し、かつ音楽性豊かなニュアンスを付け加えます。
出力段は全く同じ特性を持つシングルエンド回路ふたつをブリッジ接続させたフローティングバランス方式。出力80W (8Ω) までをクラス A で動作させることにより、透明なサウンドとドライブ力を両立しています。

銀線を手巻きした、信号経路内のふたつのトランス

自社でトランスを設計・製造できることは、Ypsilon の大きな強みです。その強みをこの Aelius 2 Mono でも遺憾無く発揮。信号経路内に銀線を手巻きした入力トランスと段間トランスの2種類のトランスを配置しています。入力トランスにより入力信号を完全バランス化して入力段に送りこみ、その出力は次に段間トランスに送られます。段間トランスは、真空管の出力インピーダンスを下げて出力段とのマッチングをとると同時に、出力段回路の片側を位相反転させる役割を担います。

チョークを使用した各段独立電源

入力段と出力段で独立した電源回路。入力段では真空管整流器を使用。入力段・出力段ともに独立したチョークフィルタを使用し電源リップルの悪影響を完全に取り除き安定かつ潤沢なエネルギーを供給します。電源トランスは超静寂な作動を実現するために最新の注意が払われて製造されています。
Ypsilon製パワーアンプは圧倒的にS/Nが良く静寂性の極めて高いサウンドが特徴の1つですが、これはまさに電源のチョークフィルタの功績です。

特性を完全に揃えた二つのシングルエンド・プッシュプルアンプによる出力段

段間トランスでバランスの片側を位相反転させることにより、バランス回路を構成するふたつのシングルエンドアンプは全く同一の回路を使用することが可能になります。回路のばらつきによる滲みやカラーリングが皆無となり、ブリッジ接続による大出力とシングルエンドアンプのデリカシーが見事に両立されます。

スペック Technical Specification

方式

ハイブリッド式モノブロックパワーアンプ

回路方式

バランス

使用真空管

1 x EC8010 (初段増幅回路部)
1 x EZ81 (初段電源回路部)

入力端子

1 x RCA (アンバランス)  
1 x XLR (アンバランス

定格出力

200 W / 8 Ohm
350 W / 4 Ohm

周波数特性

11 Hz ~ 75 kHz, -3dB

出力インピーダンス

0.25 Ohm

入力インピーダンス

47k Ohm

ゲイン

29.5dB

THD

0.7% (100 W), 1.2% (300 W)

無信号時消費電力

200 W

外形寸法

425 (W) x 230 (H) x 425 (D) mm

質量

45 kg / 1台