FEATURE
最高グレードのパワーアンプを更にフルチューンナップ!
コンステレーション・オーディオの製品設計を担当するドリームチームの新たな課題は、「現実離れしない価格」でのトップモデルの開発です。ドリームチームは中核モデルであるパフォーマンスシリーズの見直しに着手し、リファレンスシリーズの要素を大幅に取り入れたプリアンプ VIRGO III を先行してリリースいたしましたが、第二弾としてパワーアンプ CENTAUR を CENTAUR II に進化させました。 CENTAUR II では、すでに高い完成度を誇る増幅回路から更に高いパフォーマンスを引き出すための改良にチームが一丸となって取り組みました。CENTAUR II の設計の肝は、リファレンスモデル HERCULES II に迫る電源容量と、さらなる効率化を果たした放熱構造とにあります。
電源を強力にすることは音質を向上させる有効な手段であることは周知の事実ですが、一方でシャーシの放熱構造が音質に与える影響ということは余り知られていません。確かに放熱構造が直接音質を改善することはありませんが、増幅回路は、発熱による制限のためにパフォーマンスをフルに発揮できないでいます。素子の耐熱温度を超えずにドライブするために、増幅回路に流す電流を制限しなければならないのです。CENTAUR II では大型化された筐体とさらに効率化した新設計のヒートシンクにより従来より格段の電流を流すことを可能にしています。
圧倒的な電源容量
CENTAURIIの電源は、電解コンデンサの容量を従来比3倍にまで拡大。オリジナルの CENTAUR では10,000μFの電解コンデンサを6本使用していましたが、CENTAUR II では18本使用しています。この十分な余裕は、力強く深みのある低域の応答と、驚異的なダイナミクスを両立させています。
高効率な放熱構造を持つシャーシ
コンステレーション・オーディオのパワーアンプに特徴的なサイドパネルのベンチレーションに加え、深いフィンを持つ巨大なヒートシンクを新設計。大型化されたシャーシと相まって格段に優れた放熱効率を実現しました。
拡張されたクラスAオペレーション
強力な電源部と優れた放熱システムにより、回路にかけるバイアス電流を25%以上も上げることに成功しています。クラスAオペレーションの領域も格段に広がり、サウンドはますますクリアになり、ディテイルの描写力は更に劇的に向上いたしました。
完全な鏡像関係となるバランス回路
CENTAUR II の増幅回路はホット側・コールド側ともに厳密に選別されたNタイプトランジスタのみを使用しており、特性的に完全な鏡像関係を実現しています。バランス回路特有の音の滲みや、ディテイルの欠如が一切ありません。
1600Wのトロイダルトランスによる強力な電源部
パワーアンプのパフォーマンスを十分に発揮させるには十分に余裕のあるクリーンな電源が必要です。CENTAURIIでは容量1600ワットの巨大なトロイダルトランスを使用し、L/R各チャンネル用に独立した巻線を使用することにより各チャンネルに十分に安定した電力を供給しています。
フル・ディスクリートによる回路構成
増幅回路部は一切のICを使用していないフル・ディスクリート構成を採用しています。
ラインステージ・ゲイン・モジュール
CENTAURIIの完璧なバランス回路を十分に生かすには、プリアンプも完全なバランス回路である必要があります。コンステレーション・オーディオ製プリアンプを組み合わせる場合は全く問題ありませんが、他社製プリアンプと組み合わせる場合のために、CENTAURII では入力段にプリアンプ VIRGO III と同じラインステージ・ゲイン・モジュールを搭載しています。他社製プリアンプと組み合わせる場合には、このモジュールにより完全なバランス信号が増幅段に送られることになり、CENTAURIIのパフォーマンスが十分に発揮されます。