ABOUT
“Know the New from old but excellent technology”
= 廃れてしまいつつある優れた技術に再び光をあてる =
イプシロンは、ふたりのオーディオスペシャリストにより1996年にアテネにて設立された小規模なハイエンドオーディオブランドです。トランジスタから真空管まで幅広い知識と技術を合わせ持ったふたりは、原理的に優れた方式でありながら近年は廃れてしまった技術に再び注目することにより、特長ある優れた製品を生み出しています。
イプシロン製品の特徴のひとつは真空管です。真空管は古臭い技術と思われがちですが実はそうではありません。真空管は低コストと簡便化の波に飲まれてオーディオ回路のメインストリームから駆逐されてしまった感がありますが、実はトランジスターよりも特性的に優れたデバイスなのです。イプシロンは増幅回路のみならず電源を構成する整流回路にもダイオードではなく真空管(整流管)を使用しますが、これはただのノスタルジーではなく、純粋に技術的なアドバンテージを追求しての結果です。
もうひとつのイプシロンの特徴はトランスです。トランスは大変優れた技術なのですが、オーディオグレードのトランスを設計することが難しいこととコストがかかることで、現在のオーディオ機器ではほぼ廃れてしまいました。現在では電源トランス以外にトランスを使用することはほとんどありませんが、イプシロンではトランスに再び光を当てたのです。イプシロンではプリアンプに使用しているトランスアッテネーターから、カップリングトランス、電源のチョークインプットトランスに至るまですべてのトランスを自社で設計製造していますが、そのトランスがイプシロンの製品を特徴づけるもう一つの要素です。