FEATURE
コンステレーション・オーディオ の「 ドリームチーム」のメンバーは皆、Reference Hercules II および Performance Centaur Mono で実現した比類のない音質を誇りに思っています。しかしそれらは、ボディの大きさもそうですし、価格についてもそうですが、実際にご愛用いただくユーザーにフレンドリーな製品ではなかったことは認めざるを得ません。インスピレーション・シリーズの MONO 1.0 の開発にあたっての「ドリームチーム」の目標は、ユーザーの視点から見た時の優れた製品を完成させることでした。
チャンネルあたり400W/8Ωの出力
MONO 1.0 の基本的な回路は STEREO 1.0 とほぼ共通ですが、チャンネルあたりの筐体と電源の容量が2倍となっているところに大いなるアドバンテージがあります。筐体が2倍となることで放熱に十分な余裕が生まれ、強力な電源とあいまって、増幅回路に十分な電流が流せるわけです。また、この出力値は、全高調波歪率0.2% という厳しい条件下のスペックであることに注目ください。優れた音質と十分なパワーが見事に両立しています。
独創的なバランスブリッジアンプ
MONO 1.0は、上位モデルと同様に、N型トランジスタのみを使用したフルバランス構成を採用しています。したがって、バランス回路のポジティブ側とネガティブ側は完全に特性が一致し、回路特性のばらつきによるディテイル部分のマスキングやサウンドのカラーレーションなどのネガティブな要素が皆無です。
ウルトラダイナミック、ハイカレント電源
MONO 1.0 は、10,000 マイクロファラッドの容量を持つ電解コンデンサを一筐体あたり24基使用し、トータルで24万マイクロファラッドの電荷ストレージを形成しています。この巨大でハイスピードなストレージに、巨大なカスタムトランスから最短経路で電源を供給することで、十分な電流が瞬時に供給され、立ち上がり・立下りに一切の遅れのない優れた過渡特性を実現、また、十分なスピーカードライブ能力を獲得しています。
パワーサプライシールド
トランスが外部に及ぼす電磁場からの影響を最小にするために、トランスを厚いアルミ製のエンクロージャーに収めました。このシールド構造によりAC電源のエネルギーがロスなく伝達されます。
ラインステージゲイン·モジュール
入力信号はサーボ回路を使用したLine Stage Gain Module回路で処理されます。この回路で入力信号は完全なバランス信号に整えられます。Constellation Audioのプリアンプを使用する場合は、プリアンプに同等の回路がすでに組み込まれているために、この入力ステージは STEREO 1.0のダイレクト入力を利用することによりバイバスすることができます。
可能な限り短くされた信号径路
MONO 1.0ではシャーシの前方にトランスを配置し、出力ステージを後方部に配置することによって、可能な限り信号径路を短絡化。出力インピーダンスを極めて低くしています。
出力フィルタを不要とする回路の安定性
多くのアンプは信頼性の高い動作を維持するために、出力フィルタを必要とする場合が多く散見されますが、コンステレーション・オーディオのバランスブリッジ設計は大変安定しており、出力フィルタ·ネットワークが不要です。