FEATURE
定評あるプリアンプ VIRGO シリーズが新たなトップエンドの地位に!
コンステレーション・オーディオの代表的シリーズであるパフォーマンス・シリーズのプリアンプ VIRGO は、このモデルで三世代目にあたります。プリアンプ VIRGO の設計開発は、第一世代から現在に至るまで、ベテラン設計者、ジョン・カール、バスコム・キング、ピーター・マドニック の3名を中心として行われておりますが、今回の新モデルは、ジョン・カールが積極的に主導し、ボリューム部分からゲインモジュールにいたるまで、小信号回路部分が大きく進化し、全体のパフォーマンスがさらなる高みに到達いたしました。
コンステレーション・オーディオのサウンドは、まさにナチュラルという表現がふさわしく、情報量が非常に多いにもかかわらずそれを誇示することなくあくまで自然で、音にはほのかな温かみを感じますが、それでいて十分すぎる透明感を持つ、ある意味オーディオを超越したサウンドが持ち味です。設計手法は決して奇をてらったモノではありません。基本に忠実に、しかし徹底的にやる、ことでオーディオの常識を超えたナチュラリティを実現しているのです。この VIRGO III でもこのコンステレーション・オーディオの設計手法が踏襲されています。
極めてシンプルなボリュームコントロール
これまでのVIRGOでは、ボリュームコントロールを電気的にアイソレートする目的で光依存性抵抗を使用したボリューム回路を採用していました。このボリュームはコンステレーション・オーディオ独自の特徴的な回路でしたが、設計者ジョン・カールは、今回、回路を極力シンプルにすることに着目し、新たに回路を再構成いたしました。ボリューム素子自体はシンプルなICボリュームを採用していますが、これを厳密に特性をコントロールして使用することにより、従来以上のピュアなサウンドを得ています。
大きく進化した ラインステージ・ゲイン・モジュール
プリアンプの核心部分は、コンステレーション・オーディオのドリームチームが開発した、完全な鏡像関係を保持したふたつの増幅回路からなるゲイン・モジュールです。上位シリーズであるリファレンス・シリーズのプリアンプ ALTAIR II に使用されている極めて低ノイズの特別なFETをこのVIRGO III には採用しており、それを徹底的に選別使用してポジティブ側・ネガティブ側ふたつの回路の特性を完全にそろえるという骨の折れる作業を経て完全なバランス回路を実現しています。このフル・コンプリメンタリーバランス回路により、全帯域にわたってあらゆる干渉を排除して、まったくノイズの無い立上がり・立下りに優れた特性を実現しています。
さらに強力になったトリプルパワーサプライ電源部
VIRGOIII では電源のレギュレーション回路を一新。Lch/Rch/制御部に独立して電源供給するトリプルパワーサプライ方式の効果をさらに高めています。
振動と電気的干渉を完全に排除する筐体構造
増幅回路基板と制御回路基板は、一枚の厚い金属板の表裏にマウントされています。こうして増幅回路部を制御回路部からの干渉から保護するとともに、この金属板自体は外部からの振動を遮断するサスペンションを介して筐体に固定されており、機械的に完全に筐体からフローティングされています。微小信号を取り扱うプリアンプでは特に、回路基板への振動遮断が大きな意味を持ちます。回路基板の振動対策を万全に行うことによりサウンドの透明性に磨きがかかるのです。
ソリッド・アルミニウムからなるシールド性に優れたシャーシ
切削加工されたソリッド・アルミニウムシャーシを採用。各パネルの厚みは最も薄いところでも 8.2 mm あります。この厚みにより家庭内の配線や電気器具から発せられる50/60Hzの電磁的な干渉を完全にシャットアウトします。
切削アルミニウムによるシステムリモートユニット付属
赤外線方式によるコンパクトなリモートコントロールユニット付属