FEATURE
上級機の高性能を継承するとともに
格段のロープライス化も実現した魅力あふれる真のジュニア機
Air Force Two は、リファレンスモデルAir Force Oneで確立したTechDAS独自のエアーテクノロジーをもっと低価格でご提供するために開発されたモデルです。
《Air Force》 の核となるエアーベアリング機構とディスク吸着機構はそのま踏襲しつつ、製作コストを半減させる取り組みに果敢に挑みました。
結果として、シャーシの製造方法からデザイン面にいたるまで、ほぼ全てを新設計することとなりましたが、大変コストパフォーマンスの高い魅力的な一品として完成させることができました。
性能を犠牲にすることなく大幅なコストダウンを成功させた
アルミ精密鋳造による本体シャーシ
ターンテーブルのシャーシには重量が要求されますので金属製としたいところですがCNCマシーンによる切削加工ではコストがかかり過ぎます。
そこで本機はアルミ(AC4C)による精密鋳造でシャーシを製造いたしました。
上部ピースと下部ピースとによる2層構造の鋳造シャーシの総重量は32.6㎏に達し、この重量級の本体シャーシが、エネルギーたっぷりの音楽の土台をしっかりと支えます。
ソリッドアルミニウムから切削した、重量級プラッター
エアーベアリング機構とディスク吸着を装備
ターンテーブルプラッターは無垢アルミ材を切削加工した重量10kgの重量級です。
十分に大きなイナーシャと空気の力によるエアーベアリング機構により、きわめて静粛かつ滑らかな回転を得ています。
ディスク吸着機構によりレコード盤はプラッターに吸着され、反りのあるレコードでもまっ平らとなるとともに、重量級プラッターとレコード盤が一体となることでカートリッジのトレース能力が格段に高まります。
本機のために新たに開発した
ハイブリッド・スプリングサスペンションによる4本脚部
Air Force Oneで採用したエアーサスペンションは振動遮断能力に優れていますが、定期的な空気注入が必要なことや、その際の水平調整が必要なことから、どんな方でも簡単に使用できるというわけにはいきませんでした。
そこで Air Force Twoの開発にあたっては、同等の性能を維持しながらメンテナンスフリー化を実現させることを主眼として新たなサスペンションの開発を敢行いたしました。
新たに開発したサスペンションは、エアーを封入した上部チャンバーと、スプリングを内蔵し内部にオイルを封入した、下部のゴム製ダイヤフラムで構成されます。
そのダイヤフラムは、小さな貫通孔を介して上部のチャンバーと接続しており、スプリングの運動をダイヤフラム内のオイルと、チャンバー内のエアーでダンピングすることにより、大きな振動遮断効果を生み出させます。
長期にわたる使いこなしの容易さでは、上級機に勝る優れたサスペンション構造です。