FEATURE
Easy on the ear. Easy on the eye.
優美なフォルムにすべてのテクノロジーをつめこんだ驚くべきスピーカー
この KAYA に先駆けてリリースされている、同じ VIVID Audio の GIYA シリーズは、そのテクノロジーの核となるウーファー・アブソーバー・チューブが外観に表れるデザインを採用したために、製品デザインとしてはある意味アバンギャルドで個性的な形状となりました。これは多くの人にとっては “特徴的” 過ぎ、せっかくの、他に類のない素晴らしいサウンドをご体験いただく妨げになっていたことも否めません。
KAYA シリーズで設計者 ローレンス・ディッキー が実現したことは、彼が持てるすべてのテクノロジーを多くの人に受け入れられる優美なスピーカーフォルムにつめこんで製品化したことです。
KAYA シリーズの外観だけを見ると、ただの曲面で構成されたプラスティックのスピーカーにしか見えませんが、エンクロジャー内部は、VIVID Audio のサウンドを特徴付けるアブソーバー・チューブが内蔵され、ローレンス・ディッキーの理念である、「共振と共鳴から解き放たれた」透明性、コヒーレンス、スピード感、音楽性を持つサウンドを実現しています。
Made for the home. ― ライフスタイルとの調和
この新しいシリーズの名前 “KAYA” はズールー語で “home” という意味です。 KAYAは “家” というプライベートな空間で、ゆったりと音楽を聴くために設計されました。 ズールー語は VIVID Audio の本拠地である南アフリカ共和国の主要な言語です。
KAYA 45
Modest proportions. Mighty presence. シンプルな外観。 重厚な存在感。
VIVID Audio のスピーカーの特徴のひとつは全帯域にわたるサウンドの驚異的な明瞭さとアーティキュレーションです。曇った音やぼやけた音はそこには存在しません。1つひとつの音が明確に存在し、それが音楽に違いを生み出します。 ドビュッシーが言ったように “音楽は音符と音符の間に存在する” のです。
ローレンス・ディッキーの特許技術であるアブソーバー・チューブで共鳴と共振を消しさることによりこの明瞭さが可能となりました。 GIYA シリーズではアブソーバー・チューブはエンクロージャーの上部で渦巻きを描き、印象的な外観を特徴の一つとしていました。 KAYA 45 でも同じ目的のためにアブソーバーチューブが存在していますが、チューブを折り返した形で本体内部に絶妙に納めることにより、シンプルなシルエットの KAYA 45 からも同様の素晴らしいサウンドをお聴きいただけます。
KAYA 45 のモデル名は、エンクロージャーの内容積が 45リットルに設定されていることを示しています。超ロングストロークを誇るウーファードライバー C125L を二つ左右に相反する形で配置したリアクションキャンセルウーファーにより、激しいストロークでもエンクロージャーを共振させることは皆無です。
GIYA シリーズと KAYA 45 の違いは?
採用しているテクノロジーはすべて共通ですが、最も大きな違いは GIYA が4ウエイ構成であるのに対し、KAYA 45 は3ウエイ構成であることです。
GIYA は低域から高域まですべての周波数帯域で指向性を十分に広くするという意図を持って設計されています。そのために、周波数帯域を4分割して4ウエイ構成を採用しています。
それに対して KAYA は、低域から高域に向かうにしたがい、指向性をスムーズに制限していく意図で設計されています。そのために3ウエイ構成を採用しました。(クロスオーバー周波数 300Hz / 3,000Hz)
KAYAの名前の通り、家のような広さの空間で音楽を楽しむには、現実的には指向性を少しコントロールした方がより使いやすいという、設計者ローレンス・ディッキーの新たな思考の表れです。