Little Giant (小さな巨人) !!
ウィルソン・オーディオの最小フロアスタンディングモデル
Wilson Audio の最小フロアスタンディングシリーズ Sabrina シリーズの最新モデルが Sabrina X です。ウイルソン・オーディオの中では最も小さなフロアスタンディングスピーカーですが、 Daryl Wilson が率いる新生ウイルソン・オーディオの技術と魂が十二分に注入された意欲作です。ウイルソン・オーディオが誇るキャビネット材 X-Material をエンクロージャーすべての面に採用したことで小型とは思えない雄大なベースサウンドをお楽しみいただけます。
初代モデル Sabrina と同様、バッフル面を傾斜させた独特のキャビネット形状による正確なタイムアライメントが広大なサウンドステージを生み出します。
X-Material を 100% 使用した高剛性かつ制振性に優れたエンクロージャー
Wilson Audio が誇るキャビネット用コンポジット材 X-Material は鋼鉄のような強度とずば抜けた振動吸収性能を併せ持つ、現在存在するキャビネット材の中でも無敵の存在です。この X-Material は、オリジナル Sabrina ではフロントバッフル面とボトムプレートにのみ採用されていたのですが、新たな Sabrina X では、エンクロージャーのすべての面にこの X-Matereial を使用しています。 この大きな進化により、エンクロージャーの振動は完全にコントロールされ、低音のトランジェントとサウンド全体のクリアネスが大きく改善いたしました。この改善には近年導入されたレーザーによる振動解析技術の進化も大きく寄与しています。エンクロージャーの微振動をも正確に測定することが可能になり、今まで勘に頼っていたブレーシング(補強)の配置をより効果的にしエンクロージャーの共振レベルをさらに低減させることを実現しています。
X-Material に直接フライス加工されたエアーベント
X- Material は鋼鉄のような強度と硬度を併せ持つ優れた材質ですので、金属と同じように直接切削加工することが可能です。 オリジナル Sabrina では ミッドレンジ用ベントにアルミニウム製のリアダクトを取り付けていましたが、 Sabrina X のエアーベントはリアパネルに直接フライス加工されています。複雑な通気口の形状が可能になり、ミッドレンジ帯域にベントからの付帯音が発生することを防いでいます。
Audio CapX-WA
自社開発のクロスオーバー用コンデンサ
コイルやコンデンサなど電気信号が直接流れる素子の品質を高めることは、クロスオーバー回路の音質向上に大きく寄与します。抵抗やコイルは構造が比較的簡単であることから高品質の素子を手に入れることはそれほど難しくありませんが、コンデンサは簡単に製造することが不可能なために、オーディオ専用の高音質コンデンサというものは今の世の中に存在しないと言っても良いほどです。その現状を打破するために、Wilson Audioは数年前より、コンデンサの自社設計と生産を行なっています。この専用コンデンサーは、フラッグシップモデル Chronosonic XVX で初めて採用されましたが、同様のカスタムコンデンサを Sabrina X でも採用しています。ノイズフロアがさらに低下し、ダイナミックレンジがさらに大きく拡大。より細かな解像度でディテイルまでを再現いたします。
最新のドライバーを搭載した3ウエイ構成
・ツイーター には、限定生産の最高峰モデル WAMM Master Chronosonic 用に開発された最新ソフトドームツイーター Convergent Synergy MK5 が採用されています。超低歪みで微小信号にも反応性が良く、かつ耐入力パワーも高い、現時点で理想的なツイーターです。
・ミッドレンジ には Wilson Audio が定番的に使用している 5.75 インチ径コーティングセルロースパルプコーンドライバーを採用。使用帯域全体で非常にフラットな特性を持ち、音楽再生に重要な帯域を受け持つにふさわしいプレーンでナチュラルなサウンドが持ち味です。
・ウーファー には SASHA DAW 用に新たに開発された、 8インチ径セルロースパルプコーンドライバーが採用されています。軽やかに動く振動系を持つこの優れたウーファーは、X-Material の堅牢なキャビネットと相まって、軽やかで深いベースサウンドを生み出します。
キャビネットに装着される部品はすべて堅牢な金属製
ポートダクト、端子、スパイク といったキャビネットに取り付ける構成部品はすべてアルミニウムからの切削加工によって Wilson Audio 社内で製作されています。 ポートダクト はポートノイズを低減させる形状を研究し尽くし切削され、 端子のノブ は手で締められる簡便性と強固なコンタクトの両立を可能にする形状を研究して製作されています。大きめのアルミ製 スパイク は、振動エネルギーの不可逆移動性(メカニカルダイオード)を実現しています。スピーカーからの振動エネルギーはスパイクを介し床面に放散され、逆に床面からの振動エネルギーはスピーカー本体には伝わりません。